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私は2020年3月から半年間、交換留学生としてドイツのブレーメンで留学を始める予定でした。
しかし、そんな中新型コロナウイルスの世界的流行が猛威を振るうという災難。
これにより留学の中止、帰国を余儀なくされてしまいました。
今回は、帰国に利用した空港が異常だったのでその時の様子を中心に記録していきますね。
日本と欧州の危機感の差も発見できるかと思います!
ハンブルク空港までの道のり

この牛乳みたいな飲み物おいしくなかったです(泣)
今回は、ハンブルク空港を利用して帰国します!
留学先の大学はブレーメン州だったので、私はその近辺に住んでいました。
ブレーメンにもブレーメン空港があるのですが、今後の状況次第では利用できなくなる可能性があるとの情報があったので別の空港を使うことに。
ハンブルクはドイツでも二番目に大きな都市と言われているほど大きいので、空港も閉鎖することはないだろうと予想しました。
なので、電車に乗ってハンブルク空港まで向かいます。
今回はドイツで知り合った他大学からの交換留学生の、友人と一緒に帰りました。
ブレーメンHbf(中央駅)から大体1時間30分ほどで着くので比較的近いです。
また、ゼメスターチケットという現地の大学に通う人に渡される定期券のようなものを使って無料で行くことができました。
ちなみにですが、ドイツの電車の制度は日本と異なります。
ドイツの電車は、無作為に乗務員の人が切符を確認しに来ることが一般的。
もちろん、来ない場合もあるのでその場合は実質無料で乗ることができます。
しかし、もし確認に来た時に持っていなかったら40ユーロほどの罰金を支払わなければなりません。
なので、切符は必ず買って乗りましょう。
日本の自動改札機のようなものがないので、少し違和感があるかもしれませんね。
そんな電車に乗ったのですが、案の定乗客はほとんどいませんでした。
過去にハンブルクへ日帰り旅をしたときと比べると一目瞭然。
ほぼ貸し切り状態でした。
前回はもちろん切符の確認をされたのですが、今回は最後まで切符の確認をされずに降車しました。
後ほど分かったのですが、新型コロナウイルスの感染の恐れがあるのでドイツ鉄道(DE)は切符の確認をしなくなったらしいです。
ホームページに書いてありました。もちろん、地域によって異なるそうですが。
無料で運行しているなんておかしすぎますよね。
ただ、動いてくれているだけで感謝です!
ハンブルク空港に到着!でも…

店も閉まっているハンブルク空港
そんなこんなで、ハンブルク空港駅に到着しました。
他に降りる人は我々以外に一人くらい…。
駅構内はもちろんガラガラでした。

ハンブルク空港駅
本当にここであっているのか心配するほど。
しかし、空港内に到着して早々
「やっぱり人が全然いない…」という感想。
本来はにぎわっているはずのハンブルク空港。
おかしすぎる…。世紀末感。
空港の案内ボードを見てみても、Canceled(欠航)の文字が目立ちます。
それでも私たちが搭乗する飛行機は予定通り運航するそうで、一安心。

ハンブルク空港内の様子
その後チェックインカウンターに行きましたが、担当してくれた方はマスクを着用していませんでした。
ドイツはこの時期になってもマスクをしている人がほとんどいません。
マスクをつける文化がないのでしょうがないですが、この時くらいはつけようよ…と正直な感想。
ちなみにですが、この日でドイツ国内の感染者数は3万人を超えたとの情報がはいってきました。
日本の外務省はドイツを危険度レベル3(渡航中止)まで引き上げています。
状況は一瞬にして深刻なものとなっています。
つい一週間前は数千人の感染者数だったのに。
ロンドンヒースロー空港で乗り継ぎ帰国!

機内食おいしかったです
ハンブルク空港からは、ロンドンヒースロー空港までの便に乗りました。
そこで乗り継いで、羽田空港までの便に乗る流れです。
日本人はパスポートチェックのみでイギリスに入国が可能です。
その列に並んでいると、
「Take a distance!(間隔を空けろ!)」と怒鳴られました。
列の近くにあった電光掲示板には、1.5m以上の間隔を空けて並んでくださいと書いてありました。
間隔を空けていなかったことを謝り、また自分の意識の甘さを自戒しました。
その後無事羽田行きの飛行機に搭乗。
約11時間の空の旅を満喫(?)してきました。
羽田空港に到着すると、検疫が待っています。
飛行機に乗っているときに、欧州などから帰国する方は二週間自宅かホテルで待機の命令が国から出されています。
その申告書だったりを書かされて、検疫官がチェックをしていました。
その列に並んだのですが、ひどすぎます。
間隔を全く空けずに、ぎゅうぎゅうしかも二列になって並んでいるではありませんか。
検疫官?警備員?のような人も、「前に詰めてください」と言ったり。
ロンドンでは1.5m空けてたのに。今回並んでいる人は誰も文句を言っていませんでした。
なんだこの暢気さは。
感染者数が少ないからって、油断しているのじゃないかと思いました。
こんな対応しているくせに、申告書に虚偽があったら罰金や懲役を課す恐れがありますとかいうのおかしくはありませんか?
ここで感染したら、国は責任取ってくれるのでしょうか?
日本の対応がいかに酷いか、海外視点で見ることができてある意味ではドイツに行ったのは無駄ではなかったのかなと思います。
もちろん、欧州の対応が完璧というわけではありません。
あくまで相対的に。一人一人の危機感の差が表れているのかなと思います。
まとめ
いかがでしたか?
東京オリンピックの延期も決まって、新型コロナウイルス対応に追われている日本。
欧州の対応も見てきた私ですが、まだまだ油断している気がします。
東京都内の一日の感染者数が40人を超えるようになってきたり、クラスター感染が増えてきたりと連日嫌なニュースをたくさん耳にします。
マスクをする習慣のないドイツですら、ハンブルク空港はほとんど人がおらず厳重な警戒をしていました。
また、ロンドンヒースロー空港では列に並んでいるときに1.5mの間隔を空けなければ、怒られます。
それくらいの対策を欧州では講じています。
死の危険性もある新型コロナウイルス。
本当に不要不急の外出は避けてください。
この記事を読んでくださったみなさんへお願いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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